「焦らず、諦めず」――娘のODと向き合い、親として迷いながら歩んだ2年間の記録
ふと、2022年から2023年にかけての自分のXのポストの言葉を見返してみました。
そこにあったのは、娘の起立性調節障害(OD)を中心とした、嘘のない「戦い」と「迷い」、そして少しずつの「雪解け」の記録でした。
この2年間、私の発信の中心はずっと娘の体調のことでした。
朝起きられない辛さ、繰り返す頭痛やめまい。冬場は少し調子が良くても、また崩れてしまう波。「フライパンを叩いて起こす」という世間の荒療治に驚きつつも、「うちはうち」と言い聞かせる日々。
特に進路選択の時期は、本当に苦しかったです。全日制は厳しい現実、通信制高校という選択肢、出席日数をどう確保するか……。学校との交渉で「モンペだと思われていないか」と胃が痛くなるような不安も吐露していました。
でも、そんな暗闇の中で私を支えてくれたのは、SNSを通じて出会った同じ境遇の親御さんたちでした。「人それぞれ」「急がず焦らず諦めず」。この言葉をリプライで掛け合い、互いの傷を舐め合うのではなく、励まし合えたことがどれだけ救いになったかわかりません。
振り返れば、苦しいことばかりではありませんでした。
投稿の端々に見え隠れするのは、私の「食いしん坊」な一面と、家族の緩やかな日常です。
辛い時こそ、美味しいピザを頬張り、生クリームたっぷりのパンケーキに癒やされる。年末の大掃除は「形跡を残す程度」で良しとして、家族でゴロゴロする。そんな「ゆるさ」や「自分へのご褒美」が、張り詰めそうな私のメンタルを保ってくれていたのだと思います。
強引に登校させるべきか、見守るべきか。その答えのない問いに揺れながらも、私は弱音を吐くことを自分に許し、ありのままの生き方を模索し始めました。
この2年間は、娘が回復を待つ時間であったと同時に、私が「親としての鎧」を脱ぎ、自分らしい人生を見つめ直すための助走期間だったのかもしれません。
【2025年の今、思うこと】
当時の私、そして今同じ悩みの渦中にいる方に伝えたいのは、「その悩みも、食べた美味しいものも、全部未来の糧になる」ということです。
あの頃、リプライや「いいね」で支えてくださったフォロワーの皆さん、本当にありがとうございました。顔も知らない誰かの「ひとりじゃないよ」というメッセージが、どれほど私の命綱だったか。
あの時、高校選びで悩み抜いた娘も、今は[高校生]として、彼女なりのペースで新しい日々を過ごしています。相変わらず気圧に負ける日もありますが、私たちは確実にあの暗いトンネルを抜け、前に進んでいます。
これからも、焦らず、諦めず。
美味しいものを食べて、私たち親子らしい歩幅で歩いていきます。


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