【起立性調節障害】寒暖差で体調悪化は「後退」じゃない。娘の成長と親の向き合い方

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急激に冬の寒さが厳しくなってきましたね。この寒暖差のなか、体調を崩されている親子も多いのではないでしょうか。

実は私自身も、激しい頭痛とだるさに襲われ、今月から勤務時間を半分に減らして休養を優先する日々を送っています。そんな中、かつて起立性調節障害(OD)で闘病していた娘にも変化がありました。

1年半ぶりの「病院に行きたい」に揺れる親心

「病院に行きたい。五苓散とカロナールが欲しい」 娘からそう告げられたのは、最後に受診してから約1年半ぶりのことでした。

その言葉を聞いた瞬間、親である私の心には激しい葛藤が生まれました。

  • 「え、またあの頃に戻ってしまうの?」

  • 「せっかく落ち着いていたのに、振り出しに逆戻り?」

  • 「いつまでこの不安が続くんだろう……」

ODのお子さんを持つ親御さんなら、この**「揺り戻し」への恐怖**、痛いほど分かっていただけるはずです。喉の奥がギュッとなるような、あの何とも言えない不安感です。

「悪化」ではなく「自己管理」へのステップ

しかし、深く呼吸をして冷静に娘の姿を見つめ直すと、以前とは決定的に違う「光」が見えてきました。

以前の娘は、自分の体調不良をうまく言葉にできず、動けなくなるまでただ耐えることしかできませんでした。でも、今の彼女は違います。

  • 「今の自分には医療の助けが必要だ」と客観的に判断できている。

  • 「この薬があればコントロールできる」と対処法を知っている。

  • 自分の体の状態を、勇気を持って言葉で伝えられている。

これは決して病状の悪化ではありません。むしろ、自分の体の「取扱説明書(トリセツ)」を手に入れ、自立へと一歩踏み出した証なのだと気づきました。

自律神経の波は、一直線には治らない

起立性調節障害や自律神経の不調は、右肩上がりに一直線に治るものではありません。

  • 気圧や気温の急激な変化は、体にとって大きなストレスです。

  • 「今は休んで」という体からのサインが「波」となって現れます。

  • 適切に休もうとすることは、自分を大切にする力そのものです。

ハラハラするのをやめて娘を信じてみると、その姿はむしろ頼もしくさえ感じられました。

今、不安を抱えている親御さんへ

もし今、お子さんの体調が逆戻りしているように見えて不安なら、こう考えてみませんか?

「この寒さだもの。元気な大人だってしんどいのだから、敏感な子供たちはもっと大変で当たり前」

今は無理に前を向く時期ではなく、親子で温かくして過ごす「冬眠モード」でいいのです。

  • 焦らず、今はしっかり「しゃがむ時期」と割り切る。

  • 体調の波を受け入れ、今の自分たちを肯定する。

  • この休みも、次の一歩のための大切な「助走期間」だと捉える。

冬の次には必ず春が来ます。今は温かい飲み物でも飲みながら、ゆっくりとこの季節をやり過ごしていきましょう。大丈夫、その「お休み」には大きな意味があります。