テスト受けたのに斜め線…の通知表



「え? テスト受けたよね? 点数も取れてたよね?」


初めてその通知表を見たとき、時が止まりました。 そこにあったのは、数字の評価ではなく、無機質な「斜め線(評価なし)」。


中学1年生の2学期。起立性調節障害と闘いながら、這うようにしてテストだけは受けに行ったのに。 あの時のショックは、娘本人よりも私の方が大きかったかもしれません。正直、私はその斜め線を見て病みました。寝込みました。



今回は、起立性調節障害の子供を持つ我が家が直面した「学校の評価制度(内申点)」の壁と、そこからどうやって学校と交渉して成績をつけてもらったのか、その一部始終をお話しします。


頑張ってテストを受けたのに通知表が「斜め線」だった日


起立性調節障害(OD)をご存じでしょうか。「朝起きられない病気」と思われがちですが、実際は自律神経の不調で血圧調節ができず、めまいや頭痛に襲われる身体の病気です。


娘は当時、中学1年生。 体調が悪い中、なんとかテストだけは受けました。そこそこ点数も取れていました。 それなのに、戻ってきた通知表の評価欄には、無情な「斜め線」が引かれていました。


「テストの点数が良くても、授業に出られなければ評価対象外」 担任の先生は知っていても、教科担任の先生たちには情報が共有されていなかったのでしょうか? それとも、「出席していない生徒には評価をつけない」というシビアなルールなのでしょうか。


娘本人はまだ事の重大さに気づいていませんでしたが、親の私は絶望しました。 「担任の先生、一言教えてくれれば心構えができたのに…」 あまりのショックに、私は数日間寝込んでしまいました。



「意識高い系」公立中学の壁と先生間の連携不足


娘の通う学校は公立ですが、なぜか県内上位高校を目指すような「意識の高い」雰囲気があります。 先生たちも近隣の学校を回って異動してくるはずなのに、この学校に来ると空気が変わるのか、内申、課題、小テストの嵐。しかも小テストすら定期テスト並みに重い。


「生徒数が多いから、一人ひとり見ていられないの?」 「先生同士の連携(横のつながり)はどうなっているの?」


そんな不信感が募りました。 起立性調節障害だと知らない教科担任の先生もいたのかもしれません。これだけ多様性が叫ばれている世の中で、学校という組織の対応はあまりにも硬直的だと感じざるを得ませんでした。


泣き寝入りしたくない!学校への交渉と配慮願い


このままではいけない。斜め線のままでは、娘の頑張りがなかったことにされてしまう。 私は寝込んだ体を起こし、主人と二人で学校へ乗り込みました(もちろん、穏やかに相談という形ですが)。


実際に行った学校へのアクション

口で説明しても伝わらないと思い、資料を用意しました。


資料の準備: 小児心身症学会のホームページから、起立性調節障害の症状や学校対応についてのガイドラインをプリントアウト。


面談の約束: 担任の先生の空き時間にアポを取りました。


具体的な提案: 「家でできる課題で評価してもらえないか」と相談。


結果としては小テストを受けられる科目や午後あたりにある授業に関しては成績がつきました。しかしほとんどが評価不可能の斜め線でした。


そのほかのアクション:県と市の教育委員会に電話をして聞いてみました。この時、1を付けることが忍びなかったのではなかったのでしょうかという回答でした。また、不登校選抜といって評定がなくても特別な選抜方法があることを教わりました。


評価が変わった今の教育現場で、病気の子はどう生きる?


昔は「定期テスト」が評価のメインでしたが、今は「主体的に学習に取り組む態度」など、プロセス重視の評価に変わっています。 これは一見良いことのように思えますが、「毎日学校に行けない子」にとっては残酷なほど不平等なシステムです。


テストで点を取っても、授業態度(出席)がないと評価されない。


学校によって評価基準がバラバラ。


今、不登校の児童生徒数は約24万人(2023年現在)とも言われています。東京や神奈川では、全日制の普通科高校を選ぶ子が9割を切ったというニュースも見ました。 これだけ学校に行けない子が増えているのに、評価制度だけが旧態依然、あるいは逆に厳しくなっている現状。


この世代が将来の日本を支えるはずなのに、このまま子どもたちを切り捨てるような教育システムでいいのでしょうか。 山積みの課題を前に、一人の親として、ただただ「選択肢を増やしてほしい」と願うばかりです。


【まとめ】

初めての「斜め線」はトラウマレベルのショックでしたが、親が動くことで変わる部分もありました。


もし、同じようにお子さんの通知表を見て落ち込んでいる方がいたら、伝えたいです。 「あなたは悪くないし、お子さんも悪くない。悪いのは、制度が追いついていない現状です」


ただ道は一つだけではないです。昔と違っていろんな道があります。


埼玉県であれば、事情があって評定がなければ、不登校選抜という制度もあります。通信高校であれば、自分のペースで登校できます。


この時、そのことを知っていたら、そこまで悩まずにいたのかなとも思います。


このブログを公開しているのはこの時知っていたら受けたショックは少なかったのかなと思い、評定がつかずに進路を迷われている方々の何かの参考になればいいと思っています。(2026/1/11現在リライトしました)